エニアグラムってなに?
「なんでこんなにもグズグズしてるの?!」
「適当でいいのに、キッチリしすぎて嫌になる!」
「友だちの話がまったく出てこない。友だちがいないのでは?」
赤ちゃんの時から一緒にいるのに、子どものことが理解できない!と感じたことがある方は多いのではないでしょうか?
自分とは違う人間だから仕方がない…でも、自分の子どもだもの、理解したいですよね。
そこで、役立つのがエニアグラムという心理学の性格分類です。
私はエニアグラムを通して、自分を理解し、子どもを理解することを学んでいます。
今まで「?」だった、自分や子どものたくさんの謎が解けるはずです。
■エニアグラムは歴史と知恵と心理学
人間が生まれつき持っている資質、根っこの本質を9つのタイプに分類したものです。
遺伝、性別、国籍は一切関係ありません。
ルーツは、はるか古代のギリシャ哲学に遡り、1600年代頃には9つの性格について考えられ始めています。その後、1910年代に近代におけるエニアグラムがもたらされ、1950年代になってエニアグラム性格論が確立、1970年代に著名な精神科医が使い始めたことから広がりだし、以来、多くの心理学的・精神学医学的な研究が加えられて発展してきた歴史ある学問です。
9つのタイプって、どんなのか、気になりますよね!
■あなたは何タイプ?
奥が深いエニアグラム。ここでは、9タイプを簡単に説明していきたいと思います。
◇タイプ1―完璧を求める人
正しくあろうとする人です。
「こうあるべき」という意識が強く、よくするために懸命に働く努力家です。実直で道徳的、誠実であると同時に、よくしようとするあまり、人の悪さを見つけて批判し、罰しようとすることがあります。
◇タイプ2―助ける人
人の助けになりたい人です。
「何かしてあげたい」という意識が強く、自分と相手、人と人との間に親密な関係を築こうとします。優しく思いや深いと同時に、相手に押しつけがましくなり、感謝がないと怒りを覚えることがあります。
◇タイプ3―達成する人
成功を追い求める人です。
何事にも目標、目的をもって行動し、多くの物事を達成して人から羨まれる人になろうとします。前向きで臨機応変、魅力的なリーダーであると同時に、よく見せようとうわべだけを取り繕うことがあります。
◇タイプ4―個性を求める人
特別な存在であろうとする人です。
自分らしくありたい、周りに理解されたいと思っている人です。物事の本質的な美しさに気が付き、深みを味わいます。豊かな感情と繊細な感性を持った人であると同時に、感情に流され、気まぐれに思われるところがあります。
◇タイプ5―観察する人
物事をよく知りたい研究者です。
専門的な知識や技能を身につけ、データ収集をし、完璧に準備しようとします。冷静で分析的な鋭い人であると同時に、自分が興味があること以外は気が回らず、冷たく風変りで引きこもりがちになることがあります。
◇タイプ6―信頼を求める人
安全を求め慎重に行動する人です。
人の期待に応えるために、仲間と誠実に協調性をもって関わります。慎重で先を見通し、正しい方向を見出せる人であると同時に、リスクが見通せるあまり、不安が強く、混乱しやすい傾向があります。
◇タイプ7―熱中する人
喜び、楽しさを追求する人です。
「どうやって楽しもうか」と考え、明るく活動的で、自分や周囲の人たちに、喜びや明るさをもたらすことができます。多才であると同時に、自分を縛ることを嫌い、ひとつのことを極めにくい傾向があります。
◇タイプ8―挑戦する人
強さを求め自己主張する人です。
周りをコントロールしていたいと常に思っています。そのために挑戦を通じて自分の力を確かめます。サバサバしていてリスクを恐れずに進んでいける人であると同時に、好き嫌いが激しく、力ずくで人を従わせようとすることがあります。
◇タイプ9―平和を求める人
調和と平和を願う人です。
「なんとかなる」という意識が強く、人の気持ちや意見に深く共感しながら根気強く前向きなアプローチをします。穏やかで情緒的に安定した人であると同時に、楽観的に見積もるあまり、問題を見過ごすことがあります。
※各タイプ別に特徴や接し方などまとめています。順次記事をあげていますので、少々お待ちを。
■6歳までにタイプが決まるは嘘?!
9タイプのどれになるかは、6歳頃に確定すると言われています。
が!!!
私は、2人の子どものエニアグラムを早々に、3歳で確信することができました。
そもそも、面白いのが、生まれた時点で性格の中心(センター)は、すでに決まっているということです。
赤ちゃんは皆、3つのセンターのどれかに属しています。センターはそれぞれ特有の性格の傾向や雰囲気を持っています。
①本能タイプ(ガッツ)
⇒存在感があります。問題が何で、自分がそうしたいのか本能的に分かっています。飾らない素のままの自分を表します。
⇒重心が低く、落ち着いた印象があります。
②感情タイプ(ハート)
⇒感情豊かで、物事をストーリーと捉え、過去に原因や理由を求めます。自分についてはっきりしたイメージを持っていて、それに近づこうとします。
⇒柔らかく、心のこもったトーンで話、喜怒哀楽が分かりやすい印象があります。
③思考タイプ(ヘッド)
⇒常に考え、頭にエネルギーが集中しています。これから起きることに意識を向け、期待したり、リスク計算しています。
⇒重心が高く、きびきびとした受け答えで、フットワークが軽い印象があります。
①本能タイプは、エニアグラム8,9,1
②感情タイプは、エニアグラム2,3,4
③思考タイプは、エニアグラム5,6,7
となっていますから、生まれた時にはすでに選択肢が3つになっていて、生まれた順や親子関係から性格形成をしていき、6歳頃に、そのうち1つのタイプに決定するとされています。
家族構成、親や兄弟の関係性などを考慮して、しっかり子どもを観察していれば、3歳くらいで確定することができますよ!
余談…
たとえば、我が家の上の子は、ポーカーフェイスで物事の先を見る力が強いと保育園の先生によく言われていました。頭の回転も早く、フットワークが軽い子どもだったので、3歳前にはセンターは③思考タイプだとほぼ確信していました。
パパが同じ思考タイプのセンターでエニアグラムのタイプ7だったので、同じタイプはあまり考えられず、極度の不安症であること、物事を深堀するタイプでないこと、長男などと考慮していくと3、4歳の頃にはエニアグラムのタイプ6だろうと推定できました。
実際に、小学校に上がるときには、タイプ6と確信できたので合っていたようです。
自分が何タイプなのか?
それを知るには、90問チェックをしてみるといいです。
エニアグラム協会の簡単なチェックシートがありますので、まだ自分が何タイプか知らない方は調べてみてください^^
https://www.enneagram.ne.jp/about/diagnosis/dns01
■子育てにどう役立てる?
私たちは、みんな、心の中に異なるタイプの輝きを持っています。この輝きはストレスにさらされると、心を守るために「鎧」を身につけます。
鎧はタイプごとに異なる反応をします。それはもう自動的に。
ですから、エニアグラムでタイプを知り、学ぶことで、「自分はどうしていつもこう考えてしまうのか?」「どうして、うちの子はこんな反応をするの?」という謎が気持ちよく解明できるのです。
さらに、鎧は一時は助けてくれますが、状況に応じた判断力を持っているわけではありません。行き過ぎたり、状況を間違えるて振り回されていると、生きづらくなります。
親はエニアグラムを学ぶことで、子どもの心の輝きが何かを知り、鎧に頼らなくても状況に応じたよりよい選択ができるように、もっと輝かせられるように、心の輝きをそのままに愛していくことができます。
もちろん、親である自分自身も、心の輝きを磨き、最高の自分になることができます。
今からでも十分間に合います。一緒に学びましょう。
※各タイプ別に特徴や接し方などまとめています。順次記事をあげていますので、少々お待ちを。