エニアグラム タイプ1:完璧を求める子
大人向けのエニアグラム解説ではなく、親から子どもを見た時の目線で解説していきます。
最後に各タイプの子どもに対して、どのように接することが子どもの成長につながるかを書いてあります。
▼他のタイプはコチラ ※順次記事をあげていきますので少々お待ちを。
◇タイプ1―完璧を求める子
まじめではっきりした子です。はっきりした目標や目的意識をもっていて、どんなことでも今よりもっと理想に近い状態にできると考えています。
ですから、勉強や運動などに対しても、妥協せず取り組みます。努力家です。
その取り組み方は、計画通りに手順をきちんと踏んで、自分が今どの段階にいるのか?次にどこをクリアにするのか?を明確にしながら最終目標を達成しなければ気が済まないので、途中でショートカットしたりすることが大嫌いです。
(どんな手段を使ってでも目標達成をすればよい、と考えるタイプ3とは真逆なのが面白い^^)
ということは…そう、計画通りにいかなくなると、すごくイライラします。
勉強もやる気を一気に失います。
■分裂の方向はタイプ4
自分に厳しいタイプ1ですが、ストレスがかかると、分裂の方向タイプ4が顔を出します。
「僕だけがちゃんとしている」「自分はこんなにもやっているのだから」とすねたり愚痴ったりします。が、同時に、いつもは自分に厳しいスタンスの子が、自分の感情と向き合う時間を作っているともとれるのです。
■統合の方向はタイプ7
まじめなタイプ1は「楽しく、自由にやること」を軽視しがちです。
ふざけているクラスメイトに腹を立てたりします。
しかし、タイプ1がタイプ7の要素を取り入れ、「もっと楽しくするにはどうしたらいいか?」と考えられるようになれば、成長につながります。
「こうあるべきだ」と考えるのではなく、「こうしたい」と考え、目の前のことに楽しんで取り組めるような状態がベストです。
■とらわれ(落とし穴)
タイプ1のとらわれは「怒り」です。
完璧を求めた結果、上手くいかなった時に「怒り」の落とし穴にはまると、抜け出せなくなります。
やっかいなのが、全身に怒りを感じても、「怒りで感情をむき出しにすることは、正しくない」と自分に言い聞かせるため、自らの怒りを認めず、外に出さないようにします。
そのため、自分は悪くないと正当化し、周りが間違っていると相手を批判し、抑えつけようとする不健全な状態が起こります。
タイプ1にとって、自らの怒りを認めることが成長へのステップです。
■タイプ1の子どもをサポートするには…
①魔法の言葉
子どもの目標や理想を理解してください。それを軽く受け止めたり、からかったりしないように。子どもは真剣なので傷つきます。
「ここを間違えたら大変だよ」などという指摘は、努力している子どものストレスになります。
また、「このままでもなんとかなるよ」「適当で済ませておいたら」というスタンスは、タイプ1の子どもにとって腹落ちしない言葉となり、むしろ、どうしていいのか混乱させ、不安にさせてしまうだけです。
タイプ1の子どもに対する声掛けは、
「着実に進んでいってるじゃない!」
「それができるあなたは素晴らしい!!」
この言葉を覚えてしまいましょう!
②勉強に対するサポート
目標設定の方法、計画の立て方、メリット・デメリットのリスト化、何から始めるべきかの優先順位立て…を一緒にできるといいです。
また、都度、実行過程をチェックしてあげるとやる気が起きます。
もし、計画通りにいかなくて子どもがイライラしたときは、魔法の言葉をかけて、もう一度、リスト化と優先順位立てを組みなおします。きっと軌道修正して取り組めますよ。
③親と子の絆
▼エニアグラムを使って、親子の絆を強くするためにどう接するとよいのかをまとめています。
実は夫婦間の絆作りにも使える内容だと思っています。
とても参考になりますので、必ずチェックしてくださいね♡