ママ大好き

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「子どもの幸せ」を目標に世界に通用する子育て(進行中)で得た知識や経験をすべてお伝えします。

子どものためのGRIT

「GRIT(グリット)」って聞いたことがありますか?

 

GRITも前回お話した子どもに身につけさせたい非認知能力の中の1つです。

※非認知能力とは、IQ、学習能力の高さではなく、多種多様な社会で生き抜くために必要な数値化できない能力と言われています。

 

どんな力か簡単にいうと、やり抜く力です。

「度胸」「復元力」「自発性」「執念」の4つの能力を高めることで、熱意をもって粘り強く目標を達成できる人になることができるとされています。

 

 

GRITは、アンジェラ・ダックワース准教授が、その研究においてマッカーサー賞(ノーベル賞に匹敵するほどの天才賞)を受賞し、TEDという番組でスピーチしたことがきっかけで広く知られるようになりました。ダックワースさんは、GRITを「非常に遠い先にあるゴールに向けて興味を失わずに努力し続ける気質」と定義しています。フェイスブックザッカーバーグさんが、自らの成功の秘訣はGRITだと明言するほど、現在のアメリカでは成功者の条件として教育課題とされているのです。

 

私は、ダックワースさんが出した本を読みましたが…ちょっと読みにくく、頭というか、心にあまり入ってこなかったというのが正直な意見です。そもそも、GRITは先天的なものではなく後天的に誰でも得ることができるという軸があります。どちらかというと若者、大人向けに書かれている内容です。

 

しかし、GRITの有無によって将来得られる成果、幸せな人生の送り方に差が生まれることは、研究において明らかになっていることです。だったら、子どもたちのために実践するしかないと思ったわけです。

 

ここからは、私が自分なりに落とし込んだ子どものためのGRIT作戦をお話していきます。

 

■自分にとってちょっとだけ難しいことにチャレンジする

チャレンジする内容は子ども自身が決めてOKです。

上の子の場合は、

・テニスを2か月やってみる

でした。小学校1年生になる前後にいろいろな習い事の体験教室に行き、やっと本人がテニスならいいかもということで習い始めました。本人は超不安症の気質なので、やりたくない気持ちの方が勝る日もあり、乗り越えるのがほかの子どもと比べてハードでした。そこで、この目標を一緒に話し合いながら立てたのです。

 

目標を自分で決めると、子どもでも意外に言い訳はできなくなるものです。泣きじゃくることもなく、2か月通いました。2か月終わる頃には慣れてしまうかな…という親の目論見があったのですが、超不安症のうちの子は2か月では慣れず。

・テニスをもう1か月続ける

という新たな目標を立てました。結果、ようやく仲間やコーチにも慣れて、今では毎週楽しくテニスに通っています。

 

子どもが少しでも好きなものを見つけられそうなら、このGRIT作戦を使ってみるといいと思います。

 

■何のためにそれをやるのか?

継続する過程で必ず起きてくる疑問「何でやらなくちゃいけないの?どうして?」。この疑問に答えを出せないままでは、モチベーションが下がっていき、途中棄権になります。

子どもと一緒に答えを出していくと、納得のいく目標が立てられると思います。

 

■自分の能力は努力があってこそ

私が最近、上の子によく言っていることです。

上の子が4歳くらいまで、私は「褒め方」を間違えていました。三輪車に乗れたり、車の種類を当てられたり、ひらがなが読めた時など、たいてい「さすが!もうできたなんてすごい!」「頭いい!」とできたことに対していつも褒めていました。

でも、幼児教育について勉強していくうちに、この褒め方が間違っていることに気が付いたのです。褒めるのは結果ではなく努力に対して褒めなければ、子どもは大きくなるにつれて努力しなくなっていくと多くの研究から実証されています。

これに気が付いた時、子どもに質問しました。「人間は生まれつき頭の良さ、運動神経の良さとかが決まっていると思う?それとも努力して身につけるものだと思う?」と、すると「生まれつきだと思う」と答えました。

 

正直、愕然としました。間違った褒め方をしてきたことに猛省。すぐさま「生まれつきではなく、努力して身につけるものなんだよ」と訂正し、子どもがこれまでしてきた努力と結果について説明して、その努力を褒めました。

 

もし、ご自身の子どもに、努力ではなく結果について褒めているとしたら、すぐに褒め方を変えてください。

「よく挑戦できたね!」「プリント2ページもやってすごい!」「たくさん練習したからできるようになったんだね」「よくあきらめずに最後までやったね!」など、パターンをいくつか用意しておいて、つい口から出てしまう結果に対して褒める言葉を封印してくださいね。

 

以上の3つが、私が子どもたちにGRITを身につけさせるために意識していることです。

才能があってもGRIT”やり抜く力”がないと成功への道は厳しいのです。私自身も、”自分にとってちょっと難しいことに挑戦する姿勢”で臨みたいなと思っています。